◆点火プラグの働きとは?
エンジンの調子を確認する際に行われるチェックのひとつが「点火プラグ」の焼け具合です。
点火プラグはシリンダー内に取り込まれ、ピストンによって圧縮された混合気に火花を散らし、文字通り混合気を点火させ燃焼させる働きをもっております。
この点火プラグは電極部分の温度が基本的に500度〜900度の範囲内で使用されることが定められております。
仮に電極部の温度がこの範囲を外れると「カーボン」と呼ばれる燃えカスなどがプラグに付着するなどの症状を示すようになります。
高温域に常時さらされているこの点火プラグは、電極部分に「白金」を使用したプラグなども開発され非常に耐久性が増してきております。
しかし、やはり点火プラグは消耗品であることには変わりありません。
定期的に点検を行う習慣を身に付けておきましょう。
◆点火プラグの消耗が燃費を悪化させる仕組み
点火プラグの激しい消耗、もしくは何らかのセッティングミスなどで燃焼室の温度が低下するなどした場合。
このようなケースでは、圧縮された混合気へ正確な点火が出来なくなります。
これは当然、エンジンパワーの低下を招くことにつながります。
エンジンパワーの低下が続くと、普段よりもアクセルをより多くまわすことにつながり燃費の悪化を招くようになってきます。
点火プラグの消耗ではこのような形で結果的に燃費の悪化を招いてしまっているのですね。
◆電極部分の焼け具合で点火プラグをチェック!
点火プラグのチェックは、プラグの「電極部分の焼け具合」を見てチェックしていきます。
燃焼室の温度が適正範囲内であれば、プラグの電極部分の色は「キツネ色」にこんがりと焼けているはずです。
もし、プラグの電極部分にスス状のカーボンが付着しているようなケースでは燃焼室内温度が450度を下回っているなど不完全燃焼状態を発生している可能性が検討されます。
このようにプラグの電極部分の焼け状態にトラブルが確認できるよな場合は、まずプラグの交換を、その後も焼け具合がおかしい場合は、全体的なチェックを行っていくことが大切です。
※こんがりとしたキツネ色であれば良好