◆乾式エアクリーナーの交換方法
乾式エアクリーナーを自分で交換する際の手順について見ていきましょう。
乾式エアクリーナーはエアクリーナーボックスと呼ばれる部分に入っておりますので、まず乾式エアクリーナーを、エアクリーナーボックスから取り出します。
ここで取り出したエアクリーナーの汚れがあまりにもひどい場合。
この場合は即新しいものと交換してしまいましょう。
しかし、軽い汚れの場合は、軽く地面にコツコツとあてながらエアクリーナー表面に付着している汚れを取り除くだけでもOKです。
これだけでも定期的に行うと効果が期待できます。
尚、ここで注意したいのは、クリーナー部分に直接触れて掃除をしないこと。
乾式エアクリーナーのクリーナー部分は紙で出来ているものも多く、クリーナー部分を強くたたいたりすると破れてしまうこともあります。
クリーナー部分の清掃に関しては、「エアーコンプレッサー」などがあれば、軽く吹き付けて汚れを落とす程度の清掃にしておきましょう。
◆湿式エアクリーナーの交換手順
次は湿式エアクリーナーを自分で交換する際の手順について見ていきましょう。
湿式エアクリーナーは、汚れがひどいときは乾式エアクリーナーの時と同様、交換をします。
しかし若干の汚れがあるとき、また誇りの多い地域などを走行したがそこまで汚れていないような場合は、「洗浄」だけでもとりあえずはOKです。
洗浄の際は、バイク用品店で販売されているエアクリーナー専用のフィルターオイルを準備するか、もしくは使用していないまっさらな灯油を用意します。
洗浄はフィルターオイル(灯油でも可)を「オイルトレー」などに入れエアクリーナーを浸しながらもみ洗いを行います。
もみ洗い後は、スポンジ状のエアクリーナーの表面部分のオイルだけを軽くふき取り、立てかけておいて1時間程度乾燥させてあげればOKです。
ここで絞り込んではいけません。
◆湿式エアクリーナーの乾かし過ぎは禁物
湿式エアクリーナーの場合、その名のとおり、エアクリーナーのスポンジの内部にオイルが残っている湿り気を保った状態であることが重要です。
ですから、スポンジを絞ったりして乾燥を速める行為は内部のオイルを追い出してしまう行為となるのでいけません。
また過酷な使用条件で使用し続け、かつエアクリーナーを交換せずに長期間使用している場合。
このようなケースでは、燃費の悪化だけでなくエンジンそのものに負担を大きくかけ、エンジン不調の発生要因ともなるので注意が必要です。
エアクリーナーはエンジンをクリーンに保つ為に非常に重要な働きを持っているのです。
※エアクリーナーの定期的な交換はエンジンの寿命を延ばすことにも繋がる